帯状疱疹の症状
帯状疱疹の特徴的な症状は?
多くの場合、最初は皮膚表面に神経痛が現れます
帯状疱疹の症状の現れ方には個人差がありますが、多くの場合、最初は皮膚表面に神経痛が現れ、その後、水ぶくれをともなう赤いブツブツ(発疹)が帯状に出る場合と、最初に皮フ症状が出て、その後、神経痛が現れる場合があります。
現れる痛みは様々で、「ピリピリとした痛み」「ズキズキとした痛み」「電気が走るような痛み」などがあります。
帯状疱疹の痛みの例
- ピリピリとした痛み
- ズキズキとした痛み
- 電気が走るような痛み
- チクチクと針で刺されたような痛み
- 焼けるような痛み
など
痛みの種類・程度を確認する時は「オノマトペ」が大事
患者様によっては痛みの種類・程度を上手く表現できない場合があります。
そうした時に大事になるのが「オノマトペ」です。
「ピリピリ」「ズキズキ」「チクチク」など、それが皮膚表面に現れているのだということに気づいてもらいやすい言葉を投げかけることで、適切な診断に繋げるようにしています。
「とにかく痛い」ということだけをお聞きしても、別の疾患との区別がつきにくいですし、その後の適切な治療にも繋がりません。
ですが、こうしてオノマトペを活用して皮膚表面に現れている神経痛だということがわかれば、「この後、2~3日中にブツブツ(発疹)ができるかもしれませんので、出たらすぐにご連絡ください」と早めの対応を取ることができるようになります。
痛みの後、ブツブツが出るかどうかが診断の一番の手がかりです
皮膚表面の神経痛が帯状疱疹の特徴的な症状ですが、痛みだけが現れて、しばらくは発疹などの皮膚症状が現れないこともあります。
そのため、痛みをお感じになられて整形外科などで色々な検査を受けているうちに、水ぶくれをともなう赤い発疹が帯状に現れることがあり、これが帯状疱疹の診断の一番の手がかりとなります。
帯状疱疹の皮膚症状の例
- 水ぶくれをともなう赤い発疹
- 皮膚のただれ
- かさぶた
- 瘢痕
など
痛みと発疹が出れば診断は比較的容易
帯状疱疹の症状の現れ方には色々なパターンがあり、皮膚表面の神経痛が先行する場合もあれば、発疹などの皮膚症状が先に現れるケースもあります。
痛みが先行しているケースで、その段階でそれが帯状疱疹によるものと見極めたり、早期の皮膚症状を帯状疱疹によるものと結びつけたりすることは大変難しいのですが、痛みと発疹が出た場合には診断は比較的容易で、問診と視診により診断を確定させることが可能です。
通常、身体の左右どちらか一方に症状が現れます
通常、帯状疱疹の症状は身体の左右どちらか一方に現れ、主な好発部位は上腕、胸、背中などです。
上半身にみられることが多く、顔や首など人目が気になる部位に現れることもあります。